【保険代理店が語る】はじめての地震保険のはなし

だれでも分かる地震保険の事を教えてください
地震保険という言葉は、だれでも知っているかと思いますが 難しい説明ではなく 簡単なことばで地震保険の事を知りたい方におすすめです。
ネットで「地震保険」と検索するとたくさんの説明ページがありますが、どれも難しい説明だらけでよくわかりません… という方へ

現在加入中の火災保険に地震保険を追加するのが、おおむねベストの選択になりますので ここではセールスなどの話は一切ありませんので、知識として吸収して頂ければ幸いです。
地震保険のすべてを説明しようとしている
地震保険と検索すると基本的に損害保険会社のホームページが上位にあると思いますが、各社は できるだけわかりやすく説明をしていますが、保険会社の性質上、正確にすべての情報を書かないといけないルールにのっとって書かれている為に、情報量が多く読んでいる読者にむずかしい説明になっている傾向にあります。
このサイトをご覧になった方は、保険会社のホームページもご覧になったかと思いますのでわかると思います。
もしまだ見ておられない方は【地震保険】と検索して頂ければずらっと、でてきます。
筆者が損害保険の仕事をスタートしたのが30代後半(約10年前)で、それまでは地震保険の事もまったくの無知で、私も正直よくわからなかったのです。
当時はすでに自宅を購入しておりローンを組んだ銀行から「この火災保険に入ってください」と言われるがまま加入したのを覚えていますので、
当時の私と同じような方も多くおられると思いますので、保険のプロが正直にお伝えします。
地震保険は必要なのでしょうか?
まず最初に、だれもが疑問に思う 「地震保険って必要なの?」という質問です。
私もお客様からよく聞かれる質問ですが、私はいつもこのようにお伝えしています。
「あなたの立場と考え方によります!」
では「あなたの立場」と「考え方」についてお話しましょう。
実は日本政府(国)が地震保険加入を推進している事実
ご存じない方の方が多いと思いますが、地震保険の加入は日本政府(国)が推進しているのです。
ではなぜ? 国は地震保険を推進しているのでしょうか? これは「あなたの立場」と大きく関係がありのです。
まずは「あなたの立場」ですが、地震保険は【建物】と【家財】に対しての保険ですが、基本的に【建物】に対しての保険です。
あなたの立場ですが、あなたの所有している建物(分譲マンション含む)が地震でこわれて 住めなくなった場合に 他に住む場所はありますか?
このような質問をすると、多くの方が 「ありません…」 と答えられますが、そこに国が影響しているのです。
65歳以下の方で持ち家(分譲マンション)を持たれている方のほとんどはローン返済中だと思いますが、その家が地震によって住めなくなる状態になり、他に住む場所が無い場合は最悪の事態になるおそれが大きいのです。

最悪の事態とは….
住む家が無いのにローンだけが残されるんです。
仮に賃貸マンションを借りた場合は家賃とローンをダブルで毎月の支払をしなくてはいけないのです。
地震は火事と違い 広い地域で被災しますので、大きな地震が発生すると そのような方が 数万人単位で生まれるのです。
どうやって国が地震保険の推進するのか?
では、どのようにして国が地震保険を国民にすすめているのでしょうか?
テレビCMなどは見たことがあると思いますが、他にすすめられるような事を受けたことはないのですが….
国が直接 おすすめする事はないのですが、実は 自分の家に地震保険を付けている方にはボーナスを用意しているんです。
そのボーナスとは「地震保険料控除」と言います。
日本国内で収入がある方で地震保険加入されている方には、地震保険料の金額を収入から差し引き 年末調整での還付金を多くしているんです。
そうやって国は「是非、地震保険には加入してくださいね!」というメッセージを送っているのです。
生命保険でも同じですが、国が推奨している保険には保険料控除というものがあり、国民の負担を減らしているのです。

地震保険が必要な人は?
先ほども書きましたが、特に必要な方は【自宅以外に住む家が無い】 【ローン返済中】の方だと言えます。
また不動産収入がある方が地震保険未加入で、被災された場合に収入がストップするかもしれませんので修繕費を補うためにも必要かと思います。
地震保険が不要な人は?
では、不要な人はいるのでしょうか?
自宅以外に住む家もあり、ローンも完済している方でも、いざ被災された場合は保険金で修理ができますので入らなくていいとは思わないでください。
そして地震保険に加入されていない方が被災された場合には税金の不公平が発生するかも知れないのです。
地震保険加入のメリットとデメリットを教えて下さい
ここまでお話してきました地震保険ですが、もし甚大な地震が大都市に発生した場合の事をお伝えしなければいけません。
もし東京都や政令指定都市で甚大な地震が発生した場合、保険会社の支払い限度を超えてしまう可能性があります。
では、もし保険会社が支払えない事態が起きた時はどうするのでしょうか?
実はそのようなケースも想定されていて、税金が投入されるんです。
もしあなたが地震保険未加入なら、加入者には税金で支払われますが あなたには何もないのです。
ですので、各保険会社の火災保険部分は保険料やサービスなど様々ですが、地震保険はすべて同じ保険料で同じルールなのです。
最初にもお伝えしましたが、未加入の方は今の 火災保険に追加するのが おおむねベストの選択だと言える理由が、どの会社から加入しても地震保険の内容はすべて同じだからです。
そして地震保険加入のデメリットは、掛け捨てだと言えます。(正直、それしかデメリットは無いかと思います)
分譲マンションでの地震保険加入メリット
1戸建ての方は地震保険加入のイメージがつきやすいですが、マンション暮らしの方は比較的あんしんされている方が多いように思います。
「鉄骨コンクリートだからあんしんでしょ!」
と言われる方も多くおられると思いますが、マンションで住んでおられる方には大きなメリットがあるのです。
(おそらく保険のプロでも知らない方もいる情報です)
==あなたが分譲マンションに住んでいて被災したケース==
マンション共有部は管理組合が火災保険に加入しており地震保険も加入していました。
管理組合が保険会社に保険の調査を依頼し、保険金が支払われました。
あなたが自分で加入されている地震保険から自動的に支払いがされるのです。
あなたは何もしていませんが、加入されている保険会社から突然、手紙が届き
【地震保険金を支払うので、振込先口座を教えてください】 と言ってくるのです。
大阪で起きた、地震の際にもたくさんのお問い合わせがあり「これは詐欺じゃないのか!?」と思われた方も多くおられました。
それは詐欺ではなく、ちゃんとしたルールにのっとり 建物が地震保険の保険金支払い対象になれば そのマンションにお住いの方すべてに、加入の保険会社から支払うという制度なのです。(もしかすると共済や短期少額保険は違うかもしれません)
マンションは地震保険料も低く設定されていますのでお得に感じますね。
まとめ
たくさんお話させて頂きましたが、結論として地震保険は必要だと強く思います。
保険に携わる人間として、沢山の自然災害を見てきましたが 地震を始めとする自然災害は人間の力を超えた力が降り注ぎ、たくさんの悲劇を生みます。
地震保険の考え方は、家を建て直すお金ではなく 被災者への当分の生活費としての考え方が多く、保険料が高いと思う方もおられますが、それだけリスクが高いと言われています。
私もローン返済中で、他に住む家もない人間ですので地震保険には加入しています。
この文章を読んで頂き、少しでも勉強になったと思っていただけたら嬉しいです。
ここでは地震保険の補償内容等は抜粋させて頂きましたので、保険料などを知りたい方はご確認ください。
地震保険の詳しい内容は>>東京海上日動HP<<をご確認ください。