
日本への旅行を計画されている皆様へ、2026年冬のインフルエンザ事情と、日本特有の対策文化についてご説明します。
あなたの国とは異なる日本の医療習慣を理解することで、より安心して旅を楽しんでください。
2026年 冬のインフルエンザ状況
2025-2026年シーズンのインフルエンザは、例年より約1〜2か月早く流行が始まり、2025年12月時点で39都道府県が警報レベルを超える異例の大流行となっていました。
新変異株「サブクレードK」が主流となり、感染拡大のスピードが従来より早いため注意が必要とされています。
主な症状は38℃以上の高熱、鼻水・鼻づまり、せき、のどの痛みなどです。
従来のインフルエンザと重症度に大きな違いはありませんが、感染力が強い事を知っておいてください。

日本人の対処法の違い
各国での対応は様々だと思いますが、日本独特のインフルエンザへの対応の違いをご紹介します。
1. 抗インフルエンザ薬の使用
日本の特徴:
日本では健康な大人や子供中心として、すべてのインフルエンザ患者を抗インフルエンザ薬で早期に軽症の段階で治療することが多いのが特徴です。
古い資料ですが、日本は抗インフルエンザ薬の代表である「タミフル」の世界消費量の約75%を占めており、2位の米国の約20%を大きく離してダントツの1位のようです。
https://www.itmedia.co.jp/makoto/articles/1412/09/news030.html
薬を使わない昔からの治し方
ネギを首に巻いて寝る。 現在の日本で、やっている人はいないと思いますが、昔は実行していたようです。

生姜湯を飲む。 生姜湯は昔から飲まれていて、風邪やインフルエンザなどの際に家庭で飲まれます。

2. マスク着用文化
日本の独特なマスク文化:
日本では花粉の季節や、風邪などが流行する冬になると街中の多くの人がマスクを着用します。
2021年4月から2022年4月の調査では、日本で「公共の場ではマスクを着用する」と回答した人の割合は89%から87%と、一貫して高い水準を維持していました。
「他人に迷惑をかけること」に対してより厳しい日本では、病気を「うつされたくない」また「うつさないためにマスクをする」のが、社会のマナーとなっています。

3. 医療機関の受診習慣
インフルエンザの症状が出た場合、多くの日本人は速やかに医療機関を受診し、検査を受ける傾向が高いです。
日本ではインフルエンザ検査が広く普及しており、15分程度で診断が可能です。
また大人も子供も感染している人は、職場にも学校にも行かない習慣もあるので検査を受ける人が多いのも特徴です。
4. ワクチン接種の考え方
人によってはワクチンを嫌う方もいますが、自身がワクチンを打つことで家族や職場の仲間への感染防止で実施される事が多いです。
いつでも休めない仕事に勤務されている方は、会社からワクチンの料金が支給されるケースも多いです。
ワクチンの効果は接種後約2週間で現れ始めるため、流行期間中であっても未接種の方は接種を検討することが推奨されています。
多くの医療機関で、予約なしでも接種が可能なのが日本の医療機関です。
訪日旅行者への実用的なアドバイス
予防対策
- 手洗いとアルコール消毒
手洗い・うがい・手指消毒が接触感染を防ぐのに最も簡単で効果的です。 日本では多くの公共施設や店舗の入口にアルコール消毒液が設置されています。 - マスクの着用
咳やくしゃみが出るときはマスクを着用し、マスクを持っていない場合はティッシュや腕の内側で鼻と口をおさえることが推奨されています。 日本では薬局やコンビニで手軽にマスクを購入できます。 - 室内環境の管理
加湿器などを使って室内の湿度を50〜60%に保つことで、粘膜の乾燥を防ぎ、ウイルスの感染力を低下させる効果が期待できます。 ホテルの部屋に加湿器がない場合は、フロントに依頼することをお勧めします。
もし体調が悪くなったら
- 早めの相談
38℃以上の発熱や全身の倦怠感などの症状が現れた場合は、早めにホテルのフロントに相談するか、医療機関に電話で問い合わせてください。 - 医療機関の受診
日本では外国人旅行者も一般の医療機関を受診できます。 ただし、日本の医療は原則として予約制ではないため、待ち時間が発生することがあります。 - 保険会社のサポートデスクに問い合わせする
海外旅行保険に加入している場合は、保険会社のサポートデスクに連絡しましょう。 多言語対応の医療機関を紹介してくれることもあります。 - 処方薬について
日本では医師の処方なしに抗インフルエンザ薬を購入することはできません。
あなたの国とは異なる点かもしれませんので、ご注意ください。
文化的配慮
日本では、体調が悪い時に外出する場合は必ずマスクを着用することが社会的なマナーとされています。
咳などの症状がある場合はマスクを着用するなど、周囲への配慮をお願いします。
まとめ
日本のインフルエンザ対策は、「予防重視」「早期発見・早期治療」「他者への配慮」という3つの柱で成り立っています。
あなたの国とは違う習慣かもしれませんが、これらは日本独特の社会文化を反映したものです。
楽しみにして来て頂いた日本滞在中に体調を崩さないためにも、基本的な予防対策を実践し、異常を感じたら早めに対応することを大切にしてください。
必要に応じて海外旅行保険の利用も検討し、安心して日本での滞在をお楽しみください。
参考情報:
- 厚生労働省 インフルエンザ情報 : https://www.mhlw.go.jp/
- 外国人旅行者向け医療機関検索 : Japan Visitor Hotline (050-3816-2787)
本記事の情報は2026年1月時点のものです。最新の状況については公式情報をご確認ください。
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