
タイ王国に渡航される方に朗報です! 2021年11月からタイ政府が求める保険の医療費が10万米ドルから5万米ドルになりました。
ここでは、なぜ? タイ政府は自国に入国する外国人の保険の治療費の部分の保険金額を下げたのかを考察していきます。
タイ政府はなぜ? 10万ドルから5万ドルに保険金額を下げたのか?
この記事を見られている方は、よくご存じだと思いますがタイという国の主要産業には観光があります。
訪日タイ人数は増加傾向にある。2019年は約132万人(同約16%増)で、過去最高を記録した。訪日外国人の国・地域別ではタイは6番目に訪日者数が多い国・地域となっている。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/thailand/data.html
こちらは日本の外務省のデータですが、日本を含むアジアからの観光客が来るかどうかでタイ経済は大きく変わります。
日本のメディアでも報道されていますが、新型コロナウイルスの影響でタイの観光地の状況が見られます。
新型コロナウイルス発生後からタイ政府はある条件を出しました。
それが「外国人の入国には保険加入の義務化」です。
なぜ? 10万ドルだったのか
2021年11月までタイ政府は、外国人がタイ国内での病気やケガでの治療費を10万米ドルを求めていました。
では、どうして最初は10万米ドルだったのでしょうか?
バンコクでも有名な病院のサミティヴェート病院におられる日本人医師の南宏尚(みなみひろたか)医師も10万ドル(1000万ちょっと)という数字は妥当な金額だと言っておられます。
2020年の動画ですのでちょっと情報が古いですが...
ここでは詳しくお話できませんが、実際にタイで新型コロナウイルスに感染して1000万円近くの治療費を請求された知人がいる!とお客様から聞いたこともあります。
ちなみにですが、アメリカで新型コロナウイルスに感染してICUに入ると1泊200万円程度になります。
(東京海上日動の支払い実績) 1000万円では治療ストップになりますね。
タイはアメリカと比べると安い印象です。
では? どうして10万ドルをやめて5万ドルに変更したのでしょうか?
答え:治療費が半額になった!
わけでは無いです!
考えてみてください。 日本でもいきなり治療費が半額になることはありません。 ジェネリック医薬品を使って薬代を安くすることで治療費を下げる事は可能ですが新型コロナウイルスの治療にはジェネリック医薬品はありません。
どうして5万ドルにしたのか?
タイ経済において観光業は主要産業で、新型コロナウイルス発生以降は外国人の往来がほぼゼロになり国民の生活が脅かされているとの報道も目にします。
タイ政府としては、早く外国人に来てもらいたい思惑があります。
実際に他の国よりも、積極的に外国人を入国するための政策を2020年から色々と実行してきたのがタイ政府です。
以前は海外旅行保険なしでも入国できたので、旅行者にとっての金銭的負担が大きくなったのは事実で少しでも負担を軽くしたのです。
この変更は旅行者の為では無い
私のところには毎日、タイ渡航の為の海外旅行保険のお問い合わせとお申込みが来ますが、この5万ドルくらいの保険に加入していたら安心だ!という方もおられますが、それはわからない!のが現実です。
まさに自己責任ですね。
タイ政府は「保険も加入しない外国人はタイに入国させない」=「タイで病気になっても国はなにもしないよ!」と言っているのですから。
結論
海外旅行保険を考える上では、タイ政府が求める5万ドルを基準にすると非常に危険です。
タイ政府は5万ドル以上と言っていますので、タイでの治療費はなにも変わらないということを知ってください。
日本にいるとお金よりも治療を優先されますが、外国は治療費を払える人にだけ治療するのが当たり前の場所にいくのですから!
補償内容等をじっくり見られて保険をご用意ください。


書道家:信貴 黎香